原料・成分情報

高麗人参の働き

現在、高麗人参の薬効に対する科学的解明が進み、広く知られている滋養強壮の他にも精神安定、抗ストレス、血糖値安定、強心、新陳代謝促進などの働きが知られています。医薬品としても使用されており、その適応症は虚弱体質、肉体疲労、病中病後の体力回復です。


高麗人参にはエネルギー源となる糖質をはじめ、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどたくさんの成分が含まれています。中でも「サポニン」は、有効成分としてよく知られています。サポニンとは、大豆やニンニク、お茶などにも含まれる成分で、血行や新陳代謝に働くといわれています。
特に高麗人参に含まれるサポニンは、‘ジンセノサイド’と呼ばれ、その代表として、鎮静作用をもつ‘ジンセノサイドRb1’と強壮・興奮作用をもつ‘ジンセノサイドRg1’があります。異なる働きをもつ成分がお互いにバランスをとりながら機能を発揮するため、様々な症状に対応できるのです。


またジンセノサイドは、血管を拡げて、血流量を増やすことが知られています。近年では、一酸化窒素の産生促進作用による血管への作用に注目が集まり、動脈硬化に深く関わる血小板凝集の抑制や赤血球の形を柔軟にする働き(赤血球変形能促進)、末梢血管を拡げる働き(末梢血管拡張)から血液サラサラをサポートすることがわかってきました。
さらに血行を促すため、更年期に現れる手足の冷え、めまい、肩こりなどに対する研究も始まっています。

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