あらゆる病気や老化の元凶になっている活性酸素
私たちは酸素を吸って生きています。
その酸素は細胞でエネルギーを作り出すときに不可欠な物質で
食べ物を消化したりカラダを動かしたりするために必要です。
またカラダの外から侵入してくる細菌やカビなどに備えて
それらをやっつける戦士に変身します。これが活性酸素です。
私たちはつねに呼吸していますから
いつでも活性酸素の戦士を作り出しているといっていいでしょう。
ところがこの戦士は、たくさん作られ過ぎると他の正常に働いている細胞まで攻撃して
病気や老化を引き起こしてしまうことが知られてきました。
活性酸素が引き金となっておこる病気は
脳卒中や心筋梗塞、胃潰瘍、白内障、痛風、肺気腫、各種炎症(皮膚炎、胃炎、肺炎、関節炎など)があり
病気の約9割にかかわっていると言われています。
また、カラダの各組織を攻撃するので機能を低下させ
それが老化につながるとも言われています。
さらにお肌のシミやシワも活性酸素が原因とされているのです。
私たちは生きている限り外敵に抵抗すべく活性酸素を作り出しています。
それが病気や老化の引き金になっていますが
その悪さを抑える物質もちゃんと作り出しています。
それが抗酸化物質と呼ばれるものです。
活性酸素の打ち勝つ正義の味方は3タイプ。
「酵素」「ビタミン・ミネラル」「ポリフェノール」です。
私たちのカラダの中にある酵素は3000種もあると言われていますが
なかでもSODと呼ばれる酵素は細胞の中で作られ
大量に発生した活性酸素を毎秒10億個のペースで分解してくれる働き者です。
SODなどの酵素は主にタンパク質からできています。
ですから良質のタンパク質を毎日食べることが大切です。
加えてSODが活躍するためにはマンガンや銅、亜鉛、セレンなどが補酵素として必要なので
ミネラル類を多く含む食品も食べるように心がけたいものですね。
私たちのカラダの中では、SODの他にも働き者の酵素が、日夜活性酸素と戦っています。
しかし、それだけでは全部の活性酸素を退治できません。そこで食物としてカラダに取り入れられる抗酸化物質が注目されています。
代表的なのが、ビタミンC・E・B2、ベーターカロテンなどのビタミン類やフラボノイドなどのポリフェノール類です。
免疫システムを強化し、活性酸素をやっつけてくれるこれらの食べ物を積極的に摂って、活性酸素の害に対抗しましょう。