「アスリート」対談

中学、高校、大学、実業団と23年間の陸上ライフで学んだことを活かしながら、現在ランニングクラブ「ランニング・デポ」のヘッドコーチとして活動している。

<大会出場実績>
・全国高校駅伝3回出場(高校3年時全国6位)
・全国高校混成陸上競技大会10000m 3位
・箱根駅伝4区、10区出場(大学4年生時シード権獲得)
・ニューイヤー駅伝(実業団)7回出場
・東日本実業団駅伝区間賞

アスリート対談-久保健二様

(株)健康サプリ研究所 代表取締役 千葉雅弘の「アスリート」対談 
NPO法人ランニング・デポ ヘッドコーチ 久保健二様編

千葉 今日は久保様の体験上のお話を聞かせていただけるということで大変楽しみにして参りました。
どうぞよろしくお願い致します。

久保 これは、昨年12月に行われた「青島太平洋マラソン」のときの私のデータです。
私が「パワーアスリート」シリーズを飲み始めたのはこのマラソンの1週間前からです。
1週間前の調整のときにはいつも風邪などをひきやすくなります。レース前まで結構追い込み、グッと距離などを落としていきますから、抵抗力がなくなってしまうのです。元気になると聞き、1週間前から摂取できたことは私にとって大変有り難かったというのが昨年12月のイメージです。
記録をご覧いただければおわかりのように、このときは30km以降が大失速しています。10kmを約34分~35分の間で行っていますが、最後の10kmは40分もかかっています。そしてこの最後の2.195 kmも、9分49秒、約10分かかっています。とにかく集中力がとことん持たなかった、というのが30km以降のイメージです。
前半は調子がよかったのですが、後半は足も固まってしまい、それで集中力もほぼ切れて、走っているのが嫌になり少し涙も出てくるような状態でした。この時のタイムは2時間34分41秒でした。
そしてその後も4月の「徳島マラソン」までの約4カ月間、ほぼ毎日「パワーアスリート」シリーズを摂り続けました。

千葉 「青島太平洋マラソン」が終わってからの、体調はいかがでしたか。

久保 ダメージが大きすぎて歩けませんでした。今回の「徳島マラソン」は自分なりに練習しましたが、1カ月前に怪我をしていたので、なかなか練習もできず、疲れがないような状態で臨んだのです。そして、個人的にある程度のポイント練習をしました。少しの時間を見つけては出かけていって練習をしなければなりませんが、その時の1人の練習がきつくても集中力が持ったのです。30km走という練習を入れたのですが、3~4kmぐらいできつくなるのです。風も吹いていて、普通なら投げ出したくなるような感じでも最後まで集中力をある程度維持できたのです。また、練習を積むことにより精神的なバランスが崩れることがあるのですが、あまり落ち込まない状態を維持できました。
現役のときも浮き沈みが多く「今日は疲れたからもうだめかなぁ」とか、1回練習をやれば「もう練習に行きたくないなぁ」、「もう今日はやりたくないなぁ」とかいう気分になることがよくあったのですが、結構追い込んでも「毎日やりたくないなぁ」という気にはあまりなりませんでした。そして、目標に向かって「モチベーションが維持できる」ということが一番の印象でした。これを本当に実感したのは「徳島マラソン」のときです。仕事が忙しくていろいろ考えることも多く、最初はこのモチベーション的なものといいますか、考えすぎて、とても頭が痛くなってしまって、レースに対しての集中力が欠けていたのです。それをなんとか吹っ切ってできればいいのですが、なかなかそれもできず、自分の中で「大丈夫かなぁ」という思いと、「でも何とかなるだろう」という思いがありました。

千葉 そこそこの量の練習を積んでいても、いろいろと考えることがあり、なかなかレースに集中ができなかったのですね。

久保 そうです。仕事とか走り以外のことでいろいろ考えることが多すぎて、それで集中があまりできなかったのです。
私は胃腸にきたら走れなくなるタイプですが、「徳島マラソン」の時は、背中とか結構張っていても胃腸だけは大丈夫でした。レース当日はスタートしたら3kmで呼吸がきつかったです。コースは川を渡って川沿いを走り、また川を橋で渡って川沿いを走るというコースでした。橋を渡るとき、結構な坂を登っていくのですが、その時点で先頭集団に付いたら私はきつかったのに、優勝争いをする人たちは「今日はどのくらいで行くの?」みたいな感じで話していました。余裕が全然違うなぁなんて思いながら、とりあえず何とか2時間半を切る目標で先頭集団に付かないといけないとの思いでいましたが、川沿いなので大変な強風が25 km地点まで続いたのです。

千葉 コンディションとしては、あまりよくなかったのですね。

久保 よくなかったです。20 kmぐらいで、きつくなって先頭集団から離れかけてしまいました。そうなると風除けがなくなるので非常につらくなり集中が持ちませんが、その時は風があっても冷静に前の人を風除け代わりに使って、風が来ない位置取りをして上手く走れたのです。
そこで何とか踏ん張って頑張りきりました。それが折り返して25kmだったのです。しかし、折り返した時に追い風になり、その後一挙に集団がスパートしてバラけてしまったのです。
私はそういうスピードの練習をしていなかったので、後々のことを考えてそこでは付いていかなかったのです。その後30kmを迎えたときに、時計を見たら目標の設定タイムより遅れていたのです。これはまずいなという思いと、この前の「青島太平洋マラソン」の後半の失速が頭にあったものですから、もう離れてしまったし、はたしてこのまま行けるのかなと思いました。

千葉 離れているというのは、どのぐらいの距離だったのですか。

久保 100mくらいです。この距離ですと相当離れますし、見えなくなります。
そこからは1人旅です。普通ならそんなに離れてしまったら失速に陥るのですが、冷静に判断できたのです。マラソンでは頭もスタミナを使いますから、通常ですと何も考えられなくなってしまいます。しかしこの時はしっかり時計を見て、あとこのぐらいで行けば、このぐらいで出るから、このぐらいで行けばいいというのをしっかり頭の中で把握できたのです。
そういった意味でも最後の最後まで、ゴールするまで集中が続いていました。ラストスパートもできましたし。記録を見ていただければわかるように、35分53秒、35分43秒、35分25秒と、10km毎にペースが上がりました。

千葉 明らかにスパートされていますね。

久保 最後の2.195kmでは前回は9分49秒かかっているのに、今回は7分38秒と、2分も早いです。2.195 kmで2分違っていると相当違います。

千葉 レース中に組み立て直す余裕があったということですね。

久保 そうです。余裕がないと考えられなくなりますから。その余裕が今回の「徳島マラソン」で2時間30分を切る、2時間29分28秒で走ることができた大きな要因の1つだと思います。

千葉 体が限界になるということは精神も限界になるということで、普通ならそこから考え直す余力はないはずが、頭だけはしっかりと働いてレースを組み立て直し、何とか最後まであきらめずに走り、スパートまでできたということですか。

久保 そうなのです。そこは普通なら体が動かなくなるのですが、考えられるということで体も付いてきています。前回のマラソンのときは、もう何にも考えられなかったので、タイムがいくら遅くなろうが全然気にもならず、とにかく辿り着くことで精一杯でした。いつも私は30km過ぎ位から胃腸にきて気持ち悪くなっていましたが、今回はそういうこともなかったです。胃腸が強い選手は、やっぱりマラソンも強いですから。

千葉 今回は調子が良かったのですね。

久保 コエンザイムQ10のようなものも現役のときから飲んでいましたが、そういったもので3つの要素がうまく絡み合っているのかなと思ったりもします。とても安心感があります。レース前とか普通の練習のときにもこれを飲むことで、自分にとっても良いパフォーマンスをする上でも安心する感じです。

千葉 これを飲んでおけば練習を積んでも多分調子を維持できるだろうという安心感につながっているような感じでしょうか。

久保 そうです。いい練習ができるだろうなということと、メンタルが結構大きいので、そこが崩れてしまうといけないから、1回練習をした後でも精神の健康の維持ができているということを実感しているところです。結果もこのようにきちんと付いてきています。

千葉 今はどのぐらいの量をどういうタイミングで飲まれていますか。

久保 「コンディショニング・エナジー」を4つ飲んだり、少し多めに飲んだりしましたが、寝る前にこちらの「メンタル・パワー」を2粒とか、「パワー・エンジン」もいろいろ試しているところです。

千葉 寝る前にですか。

久保 基本は寝る前ですが、朝にも追加で飲んだりします。基本的には1回に摂る量は2粒ずつ飲んでいます。4粒も試してみたのですが、2粒のほうが、何となくいいような気がして、安心感があります。これから2時間25分を目指していきたいと思っています。そして更に少し欲が出てきまして、最終的には2時間10分台にいければいいなと思っています。そこまでの記録に行くとなると相当な練習をしなければなりません。そういうところまで追い込むにはやはり体調コントロールというのは非常に大事なのでうまく使わせてもらいたいですし、やっぱり欠かせないと思っています。

千葉 自己新記録に挑戦されるということですか。

久保 ぜひ出したいと思います。緊張もありません。

千葉 緊張もある程度ないと集中しにくいというのは聞きますが、当社が応援しているアスリートの方々は練習と同じような気分で本番に挑めて、集中力も維持でき、周りも良く見えるとおっしゃいます。

久保 やっぱり、皆さんもそう言うのですね。

千葉 マラソンの方などは、視界が広くなったように感じて、周りの観客の顔まで、当然、周りのランナーの動きも良く見えるそうです。

久保 すんなりとレースのスタート地点に立てるということがあります。私は結構緊張する派です。集中するとけっこうインに入ってしまうのですけれども、それが確かにすんなり行けるイメージはあります。平常心で臨めると感じたことが、よくありました。

千葉 やる気が出るし、どんな状況になっても絶対諦めない!という気持ちが継続できるのでしょうか。それはプロゴルファーがおっしゃっています。いつも通り打ったはずなのに、運悪くとんでもないところに行ってしまった時とか「なぜこんなところに来てしまったのだ!」とイラッとするけれども、冷静にその状況を把握し、ここから最善策はどうしたらいいかをきちんと頭の中で整理し、自分の感情をコントロールして、集中し、バーンと起死回生のショットを打って、またミスっても・・・、というその気持ちが最後の最後まで切れないそうです。

久保 まさしく「徳島マラソン」のときがそうでしたが、本当に3km、5km行ってもきついのです。自分の走りがイメージと少し違うのです。このまま行ったらきついなぁという感じで、ずっと行っているのです。でも、必ず走りがよくなるから大丈夫、大丈夫だからと落ちつかせている自分がいるのです。今まできちんと練習もしてきたし、必ず後半の30kmから力が発揮されるから!という気持ち、それは本当です。
やはり、皆さんが感じていることは同じなのですね。修正するという意味では冷静になって物事を考えられるということでしょうか。

千葉 決してマイナスの方向にはぶれないといいますか、普段からいいイメージの方向にしか行かないというか、そういう考え方がずっとできるということでしょうか。

久保 私もちょっといいように言っているところもあるかもしれませんけれども、それを聞いて、やはり確信します。他の人たちもそのように言っているのであれば一緒だし、実際にレースで感じていることなどが一緒ということを聞いて、良い影響がとてもあったのかなというように感じます。

千葉 実はゴルフというのは記憶のスポーツとも言われるらしく、あるプロゴルファーは「ゴルフ場毎に、○年前にこのコースに来たときに確かあそこに打ちこんだよな。その時はどうやって打ったかな?というのを、瞬時にその場所に行ったときに思い出して、これはこういう感じで、こう打ったら、あそこに行ったから、じゃあ、今回も同じように打てばいいな、というのがパッと頭に蘇って、それが再現できるかどうかがポイントだ。その記憶を蘇らせるスピードが速ければ、引出しをたくさん持っている人は、それをパッと引っ張ってきて適応して、引出しがない人は当然できないけれど、引出しを引っ張ってくる力は確実に強まる」という言い方をしていました。そして「パワーアスリート」シリーズを使い続けたいとも言っていました。かつて経験したことを生かせるということは大切ですね。

久保 すごいですね、私たちも感覚のものですから、走りの形とか、走り方は少しの角度でも本当に変わってくるのです。私はゆっくり走るときがありますが、そのゆっくり走るときに、カパッと何か嵌るときがあります。嵌ったらいくらスピードを出しても同じ走りなのです。それで行けると思って実際に行けたりするのですけれども、そういった昔の記憶、いいときの走りに嵌めるといいますか、そういうのもできてくるのかなぁなんて思います。

千葉 ところでアミノ酸のサプリメントと私どもの商品で、どういう感じで相乗作用が出ているのか、少しお聞きできますでしょうか。

久保 現役時代から給水に一番いいと思っているのはBCAAが入っている商品です。私としては、アミノ酸は主に下半身のコンディションのために使っています。

千葉 体作りというイメージでしょうか。

久保 そうですね。それに対して「パワーアスリート」シリーズは、メンタルや体の内側にいい状態が作りやすいイメージです。その辺りを維持していないと良い記録は期待できなくなります。しっかりとしたフォームを保ったり、精神的な回路を保ったりする上で、上半身、そして下半身のコンディションという感じで使い分けています。これを飲んで寝るとか、朝はこれで調子を整えるというイメージです。アミノ酸は元々、トレーニングで作った体を保つみたいなところが売りです。私が使用しているものは1袋にBCAAが2,000mg入っているのですが、最初に飲んで更に途中途中で摂っていくように言われていたので、そのようにしていたのですが、「青島太平洋マラソン」のときは走り終わった後に筋肉痛で動けず、歩けなかったのです。
ただ野口みずきさんは走る前にBCAAを12, 000mg摂っていると言っていたのを思い出し、その時私は2,000mgしか摂っていなかったので、量が絶対的に違うなと思って走る前に8,000mg摂るようにしたのです。そうしたら楽になったのです。商品としてはすごくいいものだと思いました。しかしこれは大体2時間ぐらい持つのですが、5~6時間位かかる人は途中途中で摂っていかないといけないかもしれません。私たちのように2時間少しで走り切る人は、前に摂るのが一番と感じています。

千葉 最初に必要な量を摂るわけですね。

久保 それだけではなくマラソンでは、私はメンタルとか、つまり上体を非常に大事にするタイプなので、いかに内臓に来させずに足をうまく運んでいくかということが1つの私の走りを形成しているものなのです。だから、基本的には上と下を分けて考えているという感じの位置付けです。

千葉 レース以外の日常の練習でも同じような使い方ですか。

久保 「パワーアスリート」シリーズは、ほぼ毎日という感じです。こちらは日々の生活だとかのコンディションをしっかり維持するために摂っています。一方、アミ酸も毎日摂っていますが、どちらかというと練習をするときにさらに量をガツッと摂るような感じです。
ただドリンクタイプの方は、ナトリウムが49㎎入っているので、熱中症を考えて飲んだり、水分補給として給水場に置いて摂ったりしています。

千葉 マラソンランナーの方は、だいたい筋肉作りのために普段からアミノ酸を飲むという考え方なのでしょうか?

久保 アミノ酸は、良質なきちんとした筋肉を付け、下半身のコンディションを維持するためのサポートとして使っている感じじゃないでしょうか。私の場合は、筋肉と思考回路をきちっとつなぐということが非常に大事だと思っています。要するに骨盤の位置がこのように立つのがいいっていうことを頭でしっかり理解していないと、ただ筋肉だけで頑張って走ってしまうと変なところに筋肉が付いて、体重がいたずらに重くなってしまうのです。そのため、どちらかというとこの頭と筋肉とをつなぐ思考回路をいかにしていつも良い状態に保てるか、そしてそのコンディションをいかに維持するかが私としてはウエイトが高いです。そして、体の維持や、水分の補給という点でも使わせてもらっています。

千葉 久保さん以外の、現役時代の同僚の方なども、練習のときにこういうものを普通に摂っていらっしゃるのですか。

久保 給水がどうしても必要になるので、水分補給+αという意味で使います。しかし、現役選手がそれぞれにこだわって積極的に使いこなしているかといえば、そうではないかもしれません。実業団のチームに所属している選手や、外国の選手、よほどの選手でない限りは練習練習になってしまうし、その辺の知識がもう少しあれば結果は違ってくると思います。

千葉 そうですか。それから補足情報ですが、当社のこの「メンタル・パワー」の量を少し多めに摂ると、運動後の肉体の調子も維持できるのです。ですから、相乗作用もあると思います。

久保 多めというのはどのくらいなのでしょうか。

千葉 3粒程度です。本当に集中したいというときには6粒ぐらい食べるという方もいますが、多くても3粒ぐらいでいいと思います。トレーニング中にやる気が出て、集中も出来て、しかも肉体的な調子も維持できます。

久保 ぜひ参考にさせてもらいます。食べるタイミングとかも自分の中でどのタイミングかな?と思っていました。レース前は直前に飲んでいたのですが…。

千葉 私の経験ですが、私は筋トレを健康維持のために続けているのですが、これを摂る、摂らないによって、トレーニング後の自分の状態が違うのが良くわかります。
私にとってこれは、効率の良いトレーニングとその後の状態を維持するためには欠かせないものになっています。
余談ですが、体にとってはストレスともいえるトレーニングを開始すると、身体はそれに反応してコルチゾールというストレスによって増えるホルモンを作り始めます。そしてコルチゾールの働きによって、自分の筋肉を分解してエネルギー源となるブドウ糖につくり変えるという現象が起こるのです。なぜそのような反応が出るかと言いますと、太古の人間が猿人だった時代、肉食獣に襲われたとき、とっさに逃げたり、戦ったりするため、火事場の馬鹿力のようなパワーが必要になりました。その名残で、筋肉を分解してパワーの源であるブドウ糖に変換するという機能があるのです。そのためストレスを感じるような強度のトレーニングをすると「糖新生」という現象が起って筋肉が分解されてしまいます。こういったことや様々なことを念頭において、アスリートの皆さんの体調管理に役立つものをと考えて「パワーアスリート」シリーズのラインナップを作ったのです。

久保 欠かせないですね。私も実感している派ですから。
上を目指すのであれば、いいものにこだわってほしいというのがあります。しかし学生を含め、実際にはあまり知識がまだないですよね。団体でやっていたら、与えられたものをただ飲んだりするだけですから。アミノ酸でもいろいろな商品を売っていますので。

千葉 アミノ酸の分野は皆さん相当知識を持って活用されているということですか。

久保 そうでもなかったりします。いろいろなところから商品が出ていて成分もそれぞれ違いますが、一般の人からすれば、アミノ酸というとすべて一緒に見えたり、そうやって見ていると何かそうでもないのだなと思います。
あとドリンクを飲んでいるのもそうですけれども、みんな何でもいいのだろうというか、もう少しそこの知識がきちんと出てきたら違うのではないかなと思っています。

千葉 最後にそれぞれの商品を久保さんはどのような方々に飲んでほしいとお考えですか?

久保 フルマラソンで4時間を切るようになってくると競技志向が高まってきますが、だいたい3時間半を切るレベルの方なら「コンディショニング・エナジー」と「メンタル・パワー」はセットで摂ってほしいですね。そしてその上のスピードを目指すなら、「パワー・エンジン」に加えてα-リポ酸とL-カルニチンも飲んでしっかりとパワー作りをしていかないといけないと思います。30kmまでは糖エネルギーで走りますが、30kmを過ぎると体の中の糖はもうカラカラになってしまうので、それからは脂肪酸をエネルギーとして、しっかり使っていかないと失速してしまいます。アミノ酸は下半身のチカラとコンディショニングのために飲み、「パワーアスリート」シリーズでは、上半身のコンディショニングとメンタル面を維持します。いい結果を出すためには、質の高いトレーニングを継続し続けなければならず、そのためには両方とも必要なものだと思います。

千葉 最後に、マラソンとは久保さんにとってどのようなものですか。

久保 マラソンは1人では早くなれないスポーツです。マラソンはチームプレーなんですね。各々からいい刺激を受けて、応援され、応援して、その好循環によって早くなります。「俺もやってやる!」という気分になります。そういう環境を作ることが、今はとても大切だと考えています。
だいたい実業団を引退すると、みんな燃え尽きてしまい、スパッと走りを止めてしまう人間がほとんどなんですね。僕はまた走りが楽しくなってきたので、2時間27分を切って福岡国際に出て、そして2時間24分を切って東京マラソン、そして最後に自己記録を更新したいですね。なかなか現役を引退してから自己記録を更新する人はいないでしょうから。ぜひともそこまで狙っていきたいと思っています。

千葉 本日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。





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