睡眠と運動パフォーマンスの関係
東京地方は連休も終わり、とってもいい季節になりました。
睡魔におそわれやすい季節です。
急に思い立って
睡眠と運動の関係ってどうなんだろう?
と思い少し調べてみました。
まず文部科学省の資料から
(A)~(C)の3つの睡眠時間別に運動パフォーマンスを分析しました。
*19歳男子
(A)睡眠時間6時間未満グループ
(B)睡眠時間6時間以上8時間未満グループ
(C)睡眠時間8時間以上グループ
その結果は??
・握力
(A)44.24 kg
(B)44.25 kg
(C)43.35 kg
・反復横とび
(A)57.07 点
(B)58.24 点
(C)55.03 点
・持久走
(A)391.07 秒
(B)388.68 秒
(C)421.27 秒
・ハンドボール投げ
(A)26.29 m
(B)27.01 m
(C)26.29 m
・全種目の合計点
(A)54.38 点
(B)55.00 点
(C)49.97 点
一番運動能力が高いのは
睡眠時間が6時間以上8時間未満の人たちでした。
参考文献:文部科学省 『平成20年度体力・運動能力調査調査結果統計表』
また『コーチング・クリニック2010年10月号』P79~80・内田直教授によると
睡眠時間と運動との関係については、これまでにもいくつもの研究があります。結論から先に申し上げますと、眠れなくても、筋力や持久力など多くの運動能力にはあまり大きな影響はないようです。しかしながら、比較的はっきりした影響が出るものもあります。それは、反応時間や認知能力など、脳神経のかかわる能力です。
英国のリバプールのグループ研究ですが、1日だけ睡眠時間を3~4時間短縮したあとの翌日の競技ダーツの成績によると睡眠短縮によって成績が0.5点悪くなっていることがわかります。このような競技では、睡眠時間の短縮は如実に成績に反映されることになるでしょう。
また、スタンフォード大学のシェリー・マー教授が2008年に米国睡眠学会で発表した研究では、スタンフォード大学の水泳部5名に、毎日10時間の睡眠を数週間にわたってとらせるという実験を行ったところ、実験期間中に、ドロップアウトした1人を除く4人中3人が、自己ベストを更新するという結果を示したそうです。また、競技成績以外でも単純反応課題では、反応時間も短縮し、質問紙による検討では、気分も改善しやる気が出たという結論が得られました。
2009年にはスタンフォード大学の女子テニス選手を対象に、同様に毎日10時間の睡眠を5週間にわたってとらせたところ、これまで通りの通常の睡眠時間をとっている時と比較して、短距離のダッシュの成績が向上し、テニスのショットもより正確になるという結果が得られました。
内田直先生の調査では、短距離の選手と長距離の陸上選手とでは、長距離の選手のほうが睡眠時間を長くとっているという結果があり、また、トレーニング強度が非常に高くなる合宿期間などでは、通常のシーズン中の期間に比べて睡眠時間が長いというデータもあるそうです。そう考えると、全体として消費エネルギー量の多いスポーツは十分な休息、すなわち長い睡眠時間が必要になってくる可能性があるそうです。また睡眠時間を延長すれば、より競技力が向上する可能性もあり、今後さらなる研究が必要になるというご意見でした。
参考文献:『コーチング・クリニック2010年10月号』P79~80・内田直教授 ベースボール・マガジン社
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