不足しがちな栄養素
私たち現代人には、カルシウムや鉄分をはじめとするミネラルが不足していると言われています。
またビタミン類も不足している人が多いという指摘もあります。
朝は朝食抜き、昼は外食かコンビニ弁当ですませ、夜もお惣菜やレトルト食品、インスタント食品を買って食べる。
このように手軽で便利な生活が続けば、栄養の偏りや不足が出るのは当然です。
簡単に食べられるファストフードやコンビニ弁当などは脂肪分が多く、カロリーオーバーになりがち。
反対にビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素は不足しているのです。
いくらエネルギーを摂っていても、それを活用するために必要なビタミンB群が不足していれば宝の持ち腐れ。
エネルギーは体脂肪となって身体に蓄積して肥満を招くことに。
細胞の原料となるタンパク質も、新陳代謝の鍵となる亜鉛などのミネラルが不足していると、代謝がスムーズに行われずに、老化を早めてしまいます。
つい外食してしまったり、便利さや手軽さにひかれてレトルト食品やファストフードに頼っている現代人は栄養たっぷりに見えますが、実は栄養が偏っていたのですね。
また、ビニールハウスによる栽培や化学肥料、連作などの影響なのか、本来あるべき栄養素が少なくなっていることも分かっています。
文部科学省が発表している日本食品標準成分表によると
ほうれんそう(100g中)のビタミンC量が
三訂版では100mg
↓
四訂版では65mg
↓
五訂版では35mg
と減少し続けています。
十分に摂ったつもりでも意外に不足しているのが
身体の働きを調整する「ビタミン」や「ミネラル」なのです。