ハングリー精神とは
もう死語になりつつあるが
「ハングリー精神」という言葉がある。
ご飯をお腹いっぱい食べられない時代 (戦前) に育った人は
なにくそっ!という「ハングリー精神」が備わっていて
飽食の時代に育ち
いつでも好きなときに好きなだけ食べてきた人間は
ちょっとした困難でもすぐ挫折してしまう
打たれ弱い性格になるというものだ。
これを「腸」の働きから解説している先生がいる。
長崎県の東洋医学医師 田中保郎 先生だ。
先生のことを紹介している山中伊知郎著「人の心は腸にあり」から引用すると
田中は、それを「腸の基底顆粒細胞が空腹の時こそ、
人間は貧欲になっていく」と言いあらわす。
欲望の発信源が腸にあり、周囲の内臓にも影響を与え、脳にも達していく。
また、
多くの人たちの腸の基底顆粒細胞は満腹状態にあり、
そのために「どうしても生きて行こう」とする貧欲さが衰えている。
結果として、うつ病などの「心の病」が増えていき、自殺者もいっこうに減らない。
腸と脳が密接に関係しているとすれば
心の力を必要とする時
一度ハングリーになるのも
一つの方法かもしれない。